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ウール織じゅうたん(Wilton織りカーペット)




はじめに

カーペットの起源は、人類が狩猟生活を始めた頃にさかのぼります。

北方では寒さを防ぐため、南方では暑さをしのぐため、また人々のさまざまなニーズに応えながら発展してきました。

現在、カーペットはホテルであるいはご家庭で、その他あらゆるシーンの必需品になると共に商品の多様化、個性化が進展しています。

織じゅうたん(ウィルトンカーペット)はその中でも、機能、品質にすぐれ、織での表現力の多彩さにおいて、最上級のカーペットであると言われています。






 


イギリス伝統のWilton織り




ウィルトン(Wilton)織とは18世紀初頭、イギリスのウィルトシャー州ウィルトンで生まれたカーペットのこと。

産業革命以降の蒸気器官の発達により、ウィルトン織は一世を風靡しました。

日本でも明治後期から昭和にかけて業界標準として広く用いられたカーペット製造法でした。


しかし、第二次世界大戦後の技術革新とともに、アメリカでタフテッド製法


(「織る」のではなく「刺す」製法)が開発されると、一気に効率化、省力化、高速化が進みます。











今では、タフテッドカーペットが大量生産されるカーペットの代名詞になり、

ウィルトン織は高級品として限られた需要を満たす存在となってしまいました。


タフテッドカーペットに比べ、ウィルトン織カーペットは品質の点ではるかに優位なのですが、

手間やコストなど生産効率の点で劣るため、今では日本でウィルトン織機を持ち、

ウィルトン織を手がける会社は数社となってしまい、熟練した織り職工も数少なくなってしまっています。












かつて「緞通」「織じゅうたん」工業の一大集積地出会った、大阪南部・堺。 そこで、今でもウィルトン織にこだわり続けられています。



大量生産、効率化された低品質の市場の中、それらのカーペットには飽きが来ること、

近年、モノの本質を見分けることのできる消費者の出現によって、

ウィルトン織の良さが見直されています。


















ウィルトン織カーペットは、国会議事堂の赤絨毯、一流シティホテルのロビー、新幹線のグリーン車、

あるいは高級ブランドの自動車のフロアマットなど、聞けば誰もが知っている場所で使われています。

ウィルトン織カーペットは、その卓越した品質を知る施主や依頼主によって認められた、隠れたる名品なのです















QUALITY




染色から仕上げまでの全工程を一貫生産


その卓越したクオリティの秘密は、カーペットの糸の紡績から製織、仕上げまで全ての工程を、

熟練した職人たちによる一貫生産体制で行っていることにあります。

先ず、全世界から選りすぐった羊毛を撚糸、染色してカーペット糸を作ります。

その糸をワインダーという工程で数千にも及ぶ「コマ」に巻き上げて、ウィルトン織機に付けて行きます。

そのほかにも様々な前工程があり、職人たちの手仕事でおよそ二週間ほどの時間をかけて行います。











ここから織工程に入りますが、これも「織機がカーペットを織るのではなく、

職人が織るのを機械が手伝っている」と言われるほど織工程の熟達の技の見せ所なのです。





















こうしてロール状のカーペットがおよそ二日間かけて織られます。























最後に補修工程で織り傷になっている箇所を丁寧に針と糸で補修して行きます。

こうして完成されたカーペットは最終検査を経て、お客様のもとに出荷されて行くのです。





















動画


 

ウール織じゅうたんバーチャル工場見学(原料〜製造〜出荷まで)

羊毛の刈り取りからはじまり、紡績や染色などの工程を経て、織りじゅうたんの完成、出荷するまでを分かりやすく動画でご紹介しています。
 
 


 


カーペットでハウスダスト対策!

カーペット敷きの空間はフローリング空間に比べ、アレルギーの原因となるハウスダストの舞い上がり量が10分の1。
動画「カーペットでハウスダスト対策!」では、このことを分かりやすく、ビジュアルで証明しています
 



 



ウール織じゅうたんを敷かれるお客様に



○ 自然の風合い

【住空間にやすらぎを求めるお客さまに】

古来、私たちの住まいは、天然の素材を中心に作られてきました。四季折々の変化をたのしみながら、より快適に暮らすための工夫もみうけられます。

天然繊維ウールならではのしっとりとした風合いや色合い、踏み心地は、どんな時代が変わっても、生活にやすらぎ空間をつくりだします。



○ 深くおちついた色合い

【心地よい床面を望まれるお客さまに】

インテリアは人間がより快適に生活するためのもの。ウール織じゅうたんの色合いは暮らしに落ち着きを与えてくれます。安定感が望まれる床面にはウール織じゅうたんが最適です。

ウールは非常に多種類のアミノ酸の結合から成立っています。アミノ酸の種類が多いので色々な染料とうまく合い、1度染めたら色あせする心配もありません。

ウール織じゅうたんはインテリアに新鮮な耀きをそえる床です。



○ 静か

【静かな空間を求めるお客さまに】

ウール織じゅうたんは、音を吸収し、足音、床に落としたモノ、床を擦った椅子の脚などによって生じる家庭雑音を減らすため、静かな室内環境を作り出します。

吸音・静音性に優れているので、リラックス効果がもたられ、集中力を高められる学習環境をつくることができます。

また、騒音を吸収し、反響音が適度に少なくなりますので、シアタールーム、オーディオルームなどの音響効果も高めます。



○ 冷暖房のききを高める

【エアコンをお備えのお客さまに】

ウールほど空気を含んだ繊維は、他に見当たりません。その量は、実に全容積の60%。この空気が、熱をたちきる壁となって働きます。

ウール織じゅうたんの敷いた部屋では室内の温度が外へ逃げず、冬には暖房のききめを高め、夏にはクーラーのききをよくします。

ウール織じゅうたんの自然の特性は、お家を夏には涼しく、冬には暖かく保ちます。



○ 優れた吸湿性

【お家で湿気が気になるお客様に】

ウールは自然のエアコンと呼ばれています。たとえば4畳半のウールカーペットは牛乳ビン7本分1300ccの湿気を吸収。

しかも湿った感じがありません。これはスケールと呼ばれるウールの表皮が、外部の湿度変化にあわせて湿気を吸収したり、放出したりするためです。



○ 自然で汚れにくく汚れおちがよい

【汚れを気にするお客さまに】

ウール織じゅうたんは水滴をはじき、油気をよせつけない性質をもっています。そのうえ静電気を呼びにくく、細かいチリや埃を吸いよせません。

ウールの織じゅうたんはもっとも汚れおちに優れています。



○ 踏み心地が快適

【感触や踏み心地を求めるお客さまに】

ウールの繊維にはクリンプと呼ばれる自然のねじれがあり、ちょうどコイルスプリングの役目をしています。

ウール織じゅうたんのもつ弾力性はフンワリと体を受け止めてくれるような独自の感触があります。

踏み心地を求められる場所にはウール織じゅうたんが最適です。



○ 天然難燃剤

【お子さまやお年寄りのいらっしゃるお客様に】

ウールは、難燃性繊維。炎にかざしても小さな黒いコブを生じて消えてしまします。これは動物性蛋白質からできたウールならではの技。

しかも繊維の間に多量の空気を含んでいるので熱をたちきる力が強く、燃え広がりにくいのです。



○ 安全

【足腰の負担や家庭内事故を軽減したいお客さまに】

織じゅうたんは滑りがなく、落下の際には柔らかい着陸を提供するので、安全でしっかりとした足踏みの表面を提供します。



○ より少ないダスト

【安心な空気環境を求めるお客さまに】

一般的な考え方と対照的に、カーペットはダストポケット効果により、実際にホコリや花粉などのアレルゲンを取り込み、空中への舞い上がりを防ぎ、それらの呼吸域から守ります。

 



 


● ホコリや花粉などのアレルゲンが舞い上がりにくく軽減します

ウールは繊維の中に湿気をほどよく含んでいるため、静電気が起こりにくく、ホコリを寄せ付けないのも、汚れにくい理由の一つです。

また、カーペットの複雑な構造がホコリや花粉、アレルゲンを取り込み、舞い上がるのを防止します。

それにより、ホコリっぽさや喘息の主な原因などを軽減し、室内環境の改善に役立ちます。



















● 疲労やストレス軽減します

家庭の主婦は、料理、洗濯、掃除など家事労働で走り回ったり、長時間立ちずくめで、疲労を感じたり、硬質な床材が光を反射し目を疲れさせ、知らないうちにストレスをためています。 カーペットは、歩行時の衝撃を吸収し、目の疲れを軽減する床材です。

歩行による疲労度は床材の硬さと深く関係しており、硬い床材での歩行疲労度は、そのまま人体に伝わるため、疲れやすくなるのに対し、繊維のかたまりであるカーペットには、適度な柔らかさがあるので、膝や腰にかかる歩行時の衝撃を吸収し、疲れが溜まりにくいのです。

またカーペットは他の床材に比べ、表面のぎらつきが非常に少なく輝度値が低いのでソフトな照明効果が得られ、目の疲労も軽減できます。しかも光源の照度を極度に減少することもないので、経済的で明るい視環境をつくります。









● 音を吸収するから快適音響・防音機能に優れています

ウール織じゅうたんには雑音や騒音を吸収するという特性があります。ウールの繊維には、クリンプという自然の縮れがありますので、繊維と繊維が複雑に絡み合って空気の層をつくり、それが雑音や騒音を吸収してくれるのです。足音や話し声などの反響も防ぎ静かな生活環境をつくるためにも必要な機能も備えています。また、「発音性」「衝撃音に対する遮断性」「吸音性」のいずれの防音性能についても優れています。













● お部屋の湿度を自然にコントロールします

ウールの繊維を一本だけ拡大してみると、表面はウロコが重なり合ったように表皮(スケール)の一枚一枚が毛先の方向に規則正しく並んでいます。このウロコ状の表皮が湿気を感じて開閉し湿気を吸ったり吐いたりとエアコンのような役割を果たしてくれます。つまりウールはお部屋の湿度を自然にコントロールし、日本特有のジメジメ感を解消してくれます。







● 夏冷房効果を高め、省エネに役立ちます

ウールの繊維一本一本はスプリングのように細かく縮れています。ウール独特の縮れで「クリンプ」と呼ばれますが、この縮れたウールをたくさん束ねるとその間にすき間が生まれ、そのすき間に断熱効果の高い空気がたっぷりと含まれます。ですから冬は寒気を断って暖かく、また夏は逆に冷房の涼しい空気を大量に含み、エアコンを止めても室温の上昇が遅いため涼しさを保てます。こうしてウールは、冷暖房費を節約してくれるのです。








● ホルムアルデヒドなど室内の有害化学物質を吸着します

ウールはホルムアルデヒドをはじめ、様々な有害物質を吸着・浄化する作用があります。しかも一度吸着したら再放出せず、また吸着力も約30年です。ウールを構成するケラチンというたんぱく質は19種類のアミノ酸からできています。そのアミノ酸の一つ、硫黄アミノ酸に含まれる「SH」基がホルムアルデヒドとがっちり結合するためです。









● すべりにくく、転んでも衝撃を吸収します

繊維床材はそもそも木質床材等と比べ、すべりやすさを測定する「すべり指数」も低く、また転倒時の衝撃力も弱い、安全性の高い床材です。コイルスプリング状になった「クリンプ」という独特の縮れによってウールのカーペットはさらに強力な弾力性を持ち、お子様やお年寄り、妊娠中の方が転んでもショックを柔らかく受け止めてくれます。









● 燃えにくく、煙も極めて少なく安全です

ウールは人の髪の毛と同様に19種類ものアミノ酸でできたケラチンというたんぱく質から構成されています。このたんぱく質の構成に燃えにくい窒素がたくさん含まれているためウールは難燃性に優れ、火をつけると黒いコブ状になって燃え広がりません。煙や有毒ガスの発生量も極めて少なく、またタバコの焦げ跡もブラシで擦ってオキシドールを含ませたガーゼで拭けば目立ちません。








● 汚れにくく長期的な手入れが簡単です

キズのつきやすい硬質な床、水などでこぼしてできた、染み残った合成繊維のカーペットなど、汚れは気になるものです。表面が水をはじく為、水溶性の汚れがつきにくいのも大きな特徴。ウールは他の繊維に比べ3〜5倍も汚れにくいと言われています。たとえばジュースをこぼした時でも吸収される前にすぐ拭き取れば染みにもなりにくいのです。









● 踏み心地が良く、家具の押し跡も残りません

コイルスプリング状になった「クリンプ」というウール独特の縮れによりウール織じゅうたんはふんわりとした柔らかい感触を得られます。踏み心地が良く、一日中ウール織じゅうたんの上で過ごしても疲れが溜まりにくいのです。また家具を移動させた押し跡もしばらく経てば元の柔らかな状態に回復します。










● 通気性に優れ、床暖房でも問題ありません

「織りもの」である織りじゅうたんは、特に通気性にすぐれているので、湿気の多い季節でも清潔で、快適な環境を保つことができます。ぶ厚い織りじゅうたんは熱伝導率が低いですが、通気性は良いので薄めのものを選ぶことで暖かい空気を遮断しません。また基布とパイルが一体で織られているので品質上問題ありません。












 



カーペット製法の基礎



カーペットには、こんな分類方法があります。


● 製法のちがいによる分類


● パイル形状のちがいによる分類



カットタイプ

ベロア      密度のカットパイルが植え込まれているもの。

プラッシュ    パイルがカットされ高さの揃っている、ごく普通のもの。

ハードツイスト  パイルに非常に強い撚りがかけられているもの。

シャギー     パイル長が1インチ(25.4mm)程度以上のもの。
















ループタイプ

レベルループ    パイルの高さが同一のもの。

ハイ&ロ―ループ  パイルの高さを部分的に変えて、柄効果をだしたもの。




















カット&ループタイプ

カットパイルとループパイルを用いて、柄効果を出したもの。















 



ウィルトンカーペット製法



■ シングルウィルトン


ウィルトン組織(3越)      シングルウィルトン柄織機の構造

2種類の縦糸(たて糸)と1種類の緯糸(よこ糸)を交錯させて地組織を作り、それにパイル糸を織り込む製法で鋼鉄製のワイヤーを用いてパイルを形成します。ワイヤーの選択によりオールカット、オールループ、カット&ループの製品をつくれます。
パイル糸を密度細かく1本1本丹念に織り込んでいるため弾力性に富み優れた耐久性を生み出します。またワイヤーの高さでパイル長を変える事ができます。無地だけでなく、ジャガード装置を用いる事で5色くらいまでの柄物をつくることができます。





 




製織の原理




■ アキスミンスター(グリッパ−式)

グリッパ− アキスミンスター組織図

アキスミンスターカーペットもイギリスで生まれた伝統的な織じゅうたんで、オールカットの製品を造ることが出来ます。色数が12色まで使えますので、多彩な柄表現が可能です。の製法の一番の特徴はひと羽ごとにキャリアというパイル選択装置と鳥の嘴(くちばし)のようなグリッパ−を用いて柄を表現することです。ジャガード装置の指示でキャリアが上下運動をし、必要な色のパイル糸が、横一列に並びます。これをグリッパ−が必要な長さだけ摘み出し切り揃えてから地組織に織り込む仕組みになっています。








 
 

■ ダブルフェースウィルトン

  ダブルフェースウィルトン組織図


ダブルフェースウィルトンは工程で上下2枚のカーペットを同時に織り込まれ、その後中央からナイフでカットされます。カットパイルで5色までの柄物をつくることができます。