ウールについて(羊毛)

赤ちゃんは愛おしく尊いもの。そんな愛すべき存在をウールは自然の力で優しく包み、その肌を守っています。





なぜウールは良いのか?

赤ちゃんの敷物を選ぶとき、“天然”にこだわるならばウールに勝るものはどこにも存在しないでしょう。贅沢なほどの柔らかさ、そしてなめらかさ。弾力性があり、お手入れしやすいのも魅力です。

そして冬には暖かく、夏には涼しく感じられる温度調節機能まで備わっています。ある研究結果では、母子ともに良質の睡眠を得ていることを証明する、ウール製の寝具と睡眠の質の相関関係が明らかになっています。







ウールの通気性のよさは、生まれ持った特性


これが有能な温度調節装置と言われるゆえんです。肌触りもなめらかで柔らかく、どんな季節でも快適に、赤ちゃんの肌を外部刺激から守っています。その仕組みはこうです。床に触れたウールが肌の水蒸気を吸収し、肌がべとつかずサラサラの床心地をずっとキープ。水蒸気を蒸発させる時も一定の心地よい温度をキープします。

さらにうれしいのは、ウールが生まれつき耐火性であるということ。着火しても火源を取り除けば燃焼し続けることなく、短時間くすぶるだけで消える安全な繊維だからこそ!なのです。そして、有害物質が発生する恐れもありません。 またウール繊維はその1本1本に保護層があり、汚れに強くシミが繊維の奥深くに浸透するのを防いでくれるのです。





持続可能なリサイクル繊維


ウール(羊毛)は、再生・生分解可能な繊維で、生分解可能な天然のたんぱく質からできています。これは人間の毛髪に含まれているたんぱく質にとても近いものです。廃棄されても窒素栄養物を少しずつ放出しながら分解され、たった数年で土に還ります。まるで肥料のように、価値のあるものに変化するのです。

近年、世界でも問題なっているのが、地球環境の保護。
世界のインテリア業界のトレンドでも地球のエネルギー問題や環境問題、民族格差など、顕在化してきた社会不安を映したものがとりあげられています。

プラスチック等のゴミ屑が海で溜まっているということが現実にあります。
エコの取り組みも多くなってきましたが、そもそも、何が問題点なのか?…使い捨てと言う仕組みが、問題点なのだと思います。





ウールの基礎知識 




【ウールは優れた機能素材】

近年、技術の発展は素晴らしく、汚れが付きにくい、はっ水機能や抗菌防臭機能、ふわふわと感じる反発機能などさまざまな機能素材が増えています。どんどん快適になっていく機能素材。
しかし、天然繊維でありながら、多くの機能性をもつ繊維があることをご存知でしょうか?


それが、羊毛/ウールです。

織じゅうたん・カーペットをご提供している、ウール織じゅうたん専門のAGIにとって、ウール(羊毛)は自然を身近に感じさせる大切な存在。そんなウールの良さを皆さんに知っていただき、人肌に触れる、織じゅうたん・カーペットを体感していただきたい。

そこでこのページでは、織じゅうたん・カーペットで使用されるウールの素晴らしさ、天然繊維の高機能性をご紹介したいと思います。



ウール(羊毛)それは・・・

呼吸する繊維
しなやかな弾力性
ソフトな肌触り
水をはじく素材
ナチュラルで再生・生分解可能な繊維





■弾力性

繊維の一本一本がクリンプというコイルスプリング状になっているので、弾力があり、ふんわりとした柔らかい感触を得られます。子供達がふざけて転んでも硬質な床より、ショックを柔らかく受けとめます。また、立ち作業する女性の方やお年寄りのいるご家庭でも足腰の負担を軽減します。



■空気浄化効果

ウールには、化学物質を吸着し、無害なものにする働きがあることが実証されており、化学物質をしっかり吸着して、空気を浄化する効果があります。しかも、一度吸着すると、再放出されにくく、効果も長期間続きます。他の繊維では、一般的にホルマリンを吸着しませんので、汚染されたら、逐次放出します。お部屋にウール織じゅうたんを敷くことで、新築宅や改修後のホルマリン等の有害物質、VOCは激減 し室内の空気もきれいになり、臭いも気にならなくなります。(人により感じ方に違いがあります。) ウール織じゅうたんを敷くことは、天然の空気清浄器を備えることと同じになりますね。



■保温性

素材による熱の伝わり方

冬には冷たくて身震いしたり、夏の日当たりのいい場所では熱くて座れなかったり、硬質な床の生活は快適でしょうか?

繊維は湿気を吸収すると「吸着熱」と呼ばれる熱を発生します。 その発熱量は繊維によってさまざまですが、ウールから発生される熱は、他の繊維よりも圧倒的に高いのです。さらに、ウールの繊維は縮れている(この縮れをクリンプと呼びます)為、断熱性の高い空気を含みやすく、冬場は室内の暖かさを逃さず、夏場はエアコンなどの冷房効果を高めます。




■吸湿性


近年、気密性のたかい住宅で問題視されている、通気性の悪さ等で発生する結露によるカビやダニの繁殖、それに伴う室内のジメジメ感。

ウールの表面はスケールというウロコ状のもので覆われています。スケールで覆われた表面は水をはじく特性を持ち、反面ウールの内部は湿気をたっぷり吸収します。その吸湿性は通常の状態で綿の約2倍。ポリエステルの約40倍。驚異的な数字です。 ウール織じゅうたんなら、湿度を吸収し、およそ四畳半の大きさのウールカーペットの場合、コップ8杯分の湿気を繊維内部に吸い取ることができます。しかも、湿気を吸っても表面はぬれずに、ムレを感じさせずいつもサラっとしています。




■汚れにくい、ホコリが舞い上がりにくい


キズのつきやすい硬質な床、水などでこぼしてできた、染み残った合成繊維のカーペットなど、汚れは気になるものです。表面が水をはじく為、水溶性の汚れがつきにくいのも大きな特徴。ウールは他の繊維に比べ3〜5倍も汚れにくいと言われています。たとえばジュースをこぼした時でもすぐに拭き取れば染みにもなりにくいのです。
ウールは繊維の中に湿気をほどよく含んでいるため、静電気が起こりにくく、ホコリを寄せ付けないのも、汚れにくい理由の一つです。また、ウールの複雑な構造がホコリを取り込み、ホコリが舞い上がるのを防止します。それにより、室内のホコリっぽさを軽減し、室内環境の改善に役立ちます。



■消臭・抗菌機能
煙草の臭いをいちばん吸いつけるのは、髪の毛だと知っていますか?
「ウールの靴下を履くと、水虫が治る」といわれている事を知っていますか?

人間や動物の皮膚は、ウイルスや細菌に対する免疫機能を持っています。ウールは元々羊の皮膚の組織が変化して生まれたものの為、羊を守るべく天然の免疫機能が備わっているのです。速効性のある抗菌・殺菌・消臭剤などの科学薬剤もありますが、幼児や老人のいるご家庭では、出来れば使わずに済ませたいものです。
「ウール」は生まれながらにして細菌に対する抗菌機能や消臭機能を持っている天然繊維なので、科学物質を使用することなく自然のままで室内の空気をフレッシュにします。



■燃えにくい

ウールは他の繊維と比べると燃えにくい性質を持っています。また、天然素材の為、燃やしても有毒物質は発生しませんし時間をかければ燃やさずとも土に還ります。




■音を吸収するから快適音響・防音機能


ウールの繊維には、クリンプという自然の縮れがありますので、繊維と繊維が複雑に絡み合って空気の層をつくり、それが雑音や騒音を吸収してくれるのです。足音や話し声などの反響も防ぎ静かな生活環境をつくるためにも必要な機能も備えています。また、「発音性」「衝撃音に対する遮断性」「吸音性」のいずれの防音性能についても優れています。




■ウールは地球環境にやさしい繊維


ウールは、もちろん自然素材。19種類のアミノ酸配列を基本としたタンパク質でできています。廃棄されると、土壌中の微生物によって完全に生分解され、土に還ります。そして新しい土から、芽生えた牧草により羊が成長するのです。またエコサイクルから生まれるリサイクル製品としても利用されています。

地球環境の保護が問題となって久しい現代。暮らしの中で使用する様々な製品は、生活にとって便利で必要な部分がありますが、ダイオキシンが発生するようなもの、環境ホルモンを含んだ製品や自然の生態系を乱す原因となるモノつくりだけでなく、もう一歩未来を創造し地球環境にやさしい繊維を使用した製品を身近に取り入れてはいかがでしょうか。

技術の向上した現代でも、ウールを超える高機能素材は開発できていません。ある機能に限定すれば、化学繊維が勝っていることもありますが、総合力ではウールが勝っています。ここまで、ウールの素晴らしさを挙げてきましたが、ウールには敬遠される大きな理由があります。



■遊び毛


洋服でも見られる遊び毛という毛玉が出てくるのです。多くの皆様はこれは「ホコリ」というふうに思われるのですが、これはウールの「機能」なのです。

少しずつ「遊び毛」が出てくれるおかげで、付着した汚れやホコリを一緒に取り除くことができます。遊び毛を取り除くように掃除機を丁寧にかけることで、長く美観が維持されます。

ホテルのロビーが常に綺麗に見えるのは、この遊び毛の効果といっても過言ではありません。とはいっても、良品質のカーペット使用初期には遊び毛が必ず発生します。そうでないと長く使用する中で美観が維持されることはありません。