織じゅうたんについて(ウィルトンカーペット)



英国のウィルトシャ―のウィルトンで生まれた伝統的な機械織りカーペット。ワイヤの打ち込み装置をもつ織機で、天然繊維であるウールのパイル糸とジュート糸を同時に織り上げています。仕上げには職人さんの手仕事で丁寧に仕上げています。

一流ホテルや高級住宅には必ず織じゅうたんが敷かれています。なぜなら、機能性、品質、美しさ、耐久性(長持ちする)などにおいて織じゅうたんが高い評価を受けているからです。

織じゅうたんは、主に羊毛などの繊維素材を使用し、同時に吸湿性の高いジュート麻を織り込んでいますので、足触りが柔らかく1年間快適な空間を創り出します。更に断熱効果が高く経済的、通気性、耐久性、防音性にも優れています。





織じゅうたんの製法(日本製)



織っているか(織物)刺しているか(刺繍)
カーペットの種類はさまざまですが、下の図のように製法のちがいによって分類することができます。インテリア業界に流通する、主なカーペットは、シングルウィルトン、アキスミンスター、ダブルフェースウィルトンといった織じゅうたんとタフテッドカーペット(タイルカーペットの含む)に大別されています。織って形成する織じゅうたん刺して形成するタフテッドカーペットの製法のちがいに分かれます。織じゅうたんでいうと「無垢材」といえます。タフテッドカーペットは木材でいうと「合板材」といえます。





■ 製法の違いによる分類





シングルウィルトン
ウィルトンカーペットは18世紀にイギリス、ウィルトンの町で生まれた伝統的な織じゅうたんです。2種類の縦糸(たて糸)と1種類の緯糸(よこ糸)を交錯させて地組織を作り、それにパイル糸を織り込む製法で鋼鉄製のワイヤーを用いてパイルを形成します。ワイヤーの選択によりオールカット、オールループ、カット&ループの製品をつくれます。パイル糸を密度細かく1本1本丹念に織り込んでいるため弾力性に富み優れた耐久性を生み出します。またワイヤーの高さでパイル長を変える事ができます。無地だけでなく、ジャガード装置を用いる事で5色くらいまでの柄物をつくることができます。



■ ウィルトン組織(3越) ■ シングルウィルトン柄織機の構造





■ 製織の原理






アキスミンスター(グリッパ−式)
アキスミンスターカーペットもイギリスで生まれた伝統的な織じゅうたんで、オールカットの製品を造ることが出来ます。色数が12色まで使えますので、多彩な柄表現が可能です。この製法の一番の特徴はひと羽ごとにキャリアというパイル選択装置と鳥の嘴(くちばし)のようなグリッパ−を用いて柄を表現することです。ジャガード装置の指示でキャリアが上下運動をし、必要な色のパイル糸が、横一列に並びます。これをグリッパ−が必要な長さだけ摘み出し切り揃えてから地組織に織り込む仕組みになっています。


■ グリッパ− アキスミンスター組織図







ダブルフェースウィルトン
ダブルフェースウィルトンは工程で上下2枚のカーペットを同時に織り込まれ、その後中央からナイフでカットされます。カットパイルで5色までの柄物をつくることができます。

■ ダブルフェースウィルトン組織図










健康的な生活環境を創ります




お部屋の湿度を自然にコントロールします


ウールの繊維を一本だけ拡大してみると、表面はウロコが重なり合ったように表皮(スケール)の一枚一枚が毛先の方向に規則正しく並んでいます。このウロコ状の表皮が湿気を感じて開閉し湿気を吸ったり吐いたりとエアコンのような役割を果たしてくれます。つまりウールはお部屋の湿度を自然にコントロールし、日本特有のジメジメ感を解消してくれます。



夏冷房効果を高め、省エネに役立ちます


ウールの繊維一本一本はスプリングのように細かく縮れています。ウール独特の縮れで「クリンプ」と呼ばれますが、この縮れたウールをたくさん束ねるとその間にすき間が生まれ、そのすき間に断熱効果の高い空気がたっぷりと含まれます。ですから冬は寒気を断って暖かく、また夏は逆に冷房の涼しい空気を大量に含み、エアコンを止めても室温の上昇が遅いため涼しさを保てます。こうしてウールは、冷暖房費を節約してくれるのです。




ホコリや花粉などのアレルゲンが舞い上がりにくく軽減します


ウールは繊維の中に湿気をほどよく含んでいるため、静電気が起こりにくく、ホコリを寄せ付けないのも、汚れにくい理由の一つです。また、カーペットの複雑な構造がホコリや花粉、アレルゲンを取り込み、舞い上がるのを防止します。それにより、ホコリっぽさや喘息の主な原因などを軽減し、室内環境の改善に役立ちます。



音を吸収するから快適音響・防音機能に優れています





ウール織じゅうたんには雑音や騒音を吸収するという特性があります。ウールの繊維には、クリンプという自然の縮れがありますので、繊維と繊維が複雑に絡み合って空気の層をつくり、それが雑音や騒音を吸収してくれるのです。足音や話し声などの反響も防ぎ静かな生活環境をつくるためにも必要な機能も備えています。また、「発音性」「衝撃音に対する遮断性」「吸音性」のいずれの防音性能についても優れています。




ホルムアルデヒドなど室内の有害化学物質を吸着します


ウールはホルムアルデヒドをはじめ、様々な有害物質を吸着・浄化する作用があります。しかも一度吸着したら再放出せず、また吸着力も約30年です。ウールを構成するケラチンというたんぱく質は19種類のアミノ酸からできています。そのアミノ酸の一つ、硫黄アミノ酸に含まれる「SH」基がホルムアルデヒドとがっちり結合するためです。




すべりにくく、転んでも衝撃を吸収します


繊維床材はそもそも木質床材等と比べ、すべりやすさを測定する「すべり指数」も低く、また転倒時の衝撃力も弱い、安全性の高い床材です。コイルスプリング状になった「クリンプ」という独特の縮れによってウールのカーペットはさらに強力な弾力性を持ち、お子様やお年寄り、妊娠中の方が転んでもショックを柔らかく受け止めてくれます。




疲労やストレス軽減します


家庭の主婦は、料理、洗濯、掃除など家事労働で走り回ったり、長時間立ちずくめで、疲労を感じたり、硬質な床材が光を反射し目を疲れさせ、知らないうちにストレスをためています。 カーペットは、歩行時の衝撃を吸収し、目の疲れを軽減する床材です。

歩行による疲労度は床材の硬さと深く関係しており、硬い床材での歩行疲労度は、そのまま人体に伝わるため、疲れやすくなるのに対し、繊維のかたまりであるカーペットには、適度な柔らかさがあるので、膝や腰にかかる歩行時の衝撃を吸収し、疲れが溜まりにくいのです。

またカーペットは他の床材に比べ、表面のぎらつきが非常に少なく輝度値が低いのでソフトな照明効果が得られ、目の疲労も軽減できます。しかも光源の照度を極度に減少することもないので、経済的で明るい視環境をつくります。





汚れにくく長期的な手入れが簡単です


キズのつきやすい硬質な床、水などでこぼしてできた、染み残った合成繊維のカーペットなど、汚れは気になるものです。表面が水をはじく為、水溶性の汚れがつきにくいのも大きな特徴。ウールは他の繊維に比べ3〜5倍も汚れにくいと言われています。たとえばジュースをこぼした時でも吸収される前にすぐ拭き取れば染みにもなりにくいのです。



燃えにくく、煙も極めて少なく安全です


ウールは人の髪の毛と同様に19種類ものアミノ酸でできたケラチンというたんぱく質から構成されています。このたんぱく質の構成に燃えにくい窒素がたくさん含まれているためウールは難燃性に優れ、火をつけると黒いコブ状になって燃え広がりません。煙や有毒ガスの発生量も極めて少なく、またタバコの焦げ跡もブラシで擦ってオキシドールを含ませたガーゼで拭けば目立ちません。




踏み心地が良く、家具の押し跡も残りません


コイルスプリング状になった「クリンプ」というウール独特の縮れによりウール織じゅうたんはふんわりとした柔らかい感触を得られます。踏み心地が良く、一日中ウール織じゅうたんの上で過ごしても疲れが溜まりにくいのです。また家具を移動させた押し跡もしばらく経てば元の柔らかな状態に回復します。



通気性に優れ、床暖房でも問題ありません
「織りもの」である織りじゅうたんは、特に通気性にすぐれているので、湿気の多い季節でも清潔で、快適な環境を保つことができます。ぶ厚い織りじゅうたんは熱伝導率が低いですが、通気性は良いので薄めのものを選ぶことで暖かい空気を遮断しません。また基布とパイルが一体で織られているので品質上問題ありません。






伝統的な製法を生かし、熟練の技で仕上げられた、天然素材羊毛を使用した、最高品質の贅沢なウール織じゅうたんの居心地を、ぜひ一度お試しください。