カーペットの掃除・お手入れ方法

基本的なカーペットのメンテナンス
● 定期的にエリアラグを回転させると、均一に摩耗するようになります。1年に1〜2回行うことで、表面の外観を維持できます。
● 直射日光は、敷物の色を薄くします。カーテンやブラインドを閉じたまま直射日光に当てないようにすると、絨毯の色を明るく鮮やかに保ちます。

効果的なメンテナンス計画と組み合わせることでカーペットやラグを美しく守ります、






STEP1:バキューミング 



● カーペットにとって、もっとも重要なメンテナンスが掃除機によるこまめなバキューミングです。
● カーペットタイプに適した掃除機をお使い下さい
(吸入口にブラシの付いた掃除機を推奨)
● カーペットを良いコンディションで長く使うには、週に1〜2度は掃除機によるバキューミングでゴミや汚れを取り除いてください。
遊び毛がからみつく前にこまめにバキューミングする事でピリング(毛玉)を防ぐ効果もあります。
● 新しいカーペットでは使用後 3〜6ヶ月程度毎日のバキューミングをお奨めします。カーペットの汚れの80%が浮遊しているホコリによるものです。また家に持ち込んだダニが生息するのは食べカスや髪の毛・フケがカーペットにたまっているからです。こまめに掃除機をかける事で遊び毛といっしょに 取り除く事ができます。
● ペットなどをお飼いの場合は、お掃除の頻度を高めてください。また、数か月に一度裏面も掃除機をかけてください。(半分ずつ捲ると女性一人でも簡単に掃除機かけできます)
● 毛足の長いシャギータイプは、回転ブラシ掃除機をご使用しないで下さい。(毛足が巻き込む為)





STEP2:こぼれた液体は速やかにとりのぞく



表面のパイルをいためてしまいますので、こすらないようにしてください。

1.何かこぼしたら、パイルに染み込まないうちに、素早く拭き取ることが大切です。乾いたタオルやティッシュで押し付けるようにして吸い取って下さい。ネバネバしたものや固体のものはスプーンやフォークで取り除き、汚れが拡がるの防ぎます。

2.特殊な汚れは、汚れの性質に適した措置が必要ですが、基本的にはウールのセーターや衣類のしみ取りに準拠してください。

3.汚れを完全に取り除こうとするとカーペットを激しくこすったり、引っ掻いたりしてはいけません。 致命的な損傷を与えることになる可能性があります。ウール商品は遊び毛現象により、残った汚れも次第に目立たなくなります。

4.頑固な汚れも完全に取り除くのではなく80%くらい落とすことができれば、日々の掃除機によるお手入れでウールの遊び毛効果により徐々に目立たなくなります。





3ケ月に一度は拭き掃除
スチームクリーナーをご使用ください。少しの汚れは、ぬるま湯を使いタオルをよく絞ったもので、拭き取ってください。蒸しタオルで拭くことも良いです。(熱いお湯は避けてください)

ウールの復元・ベタツキを取る為にスチームクリーナーにタオルを巻いて掃除をすると効果が上がります。





クリーニングガイド
(ステップ1から始め、必要に応じて2、3のステップに進んで下さい。)




STEP3:プロのカーペットクリー二ング店へ依頼
カーペット専門のクリーニング業者にご依頼ください。2〜3年に一度ぐらいが目安になります。手入れしにくい梅雨時期をなるべくはずして、クリーニングに出したほうが良いでしょう。ひどい汚れの場合も同様に専門業者にご相談ください。




ウールカーペットの取扱い留意点
ウールは、湿気と虫が苦手です。堅牢で耐久性に富むウールですが、長くお使いいただくため、次の点にご注意ください。

ウールは水に濡れたまま放置されると、耐久性が落ち、傷みの原因となります。水廻りや植木鉢のある場所など、湿気の多いところや水のかかるところに絨毯を敷くのは避けて下さい。

長期保管される場合は、防虫剤を入れて乾燥したところで保管してください。




部分汚れ除去のメンテナンス



1.洗剤を使う前にこそぎ落せる汚れは取り除きましょう。
2.ぬるま湯を含ませた白いタオルや、スポンジで軽く叩き汚れに水分を移します。(セーター等のシミを叩くような感じで)
3.タオルなど吸水性の良い布で水分を拭き取ります。最後にドライヤーの温風などを当て、完全に乾かしておくと良いでしょう。


基本的には、この方法でスポット汚れは取り除けます。そしてあとは、日々の掃除機で遊び毛と共に少しづつ取り除いていきます。市販のカーペットのシミ取り剤や、炭酸ミネラルウォーターなども効果ありますが、ウール製品に使用可能かお確かめ下さい。また、サンプルなどで試してから使用して下さい。






日常のメンテナンスに続き、食べこぼしなど、部分的に汚れてしまったときのメンテナンスの方法についてご紹介します。部分汚れのメンテナンスで大切なことは、できるだけ早く汚れをとりのぞくことがポイントです。


ウールは撥水効果があります。

「ウール」は羊の毛です。あたり前ですが、羊は雨の日も風の日も屋外で過ごしています。もし羊の毛が吸水効果があったとしたら……。きっと雨の日は体が重たくて動けないことでしょう。




冷たい飲み物やお醤油などは、すぐにはしみ込んでいきません。

ウールカーペットは、特に何も薬剤で処理をしなくても、撥水効果を兼ね備えています。ですので、たとえば冷たい飲み物や、お醤油などをこぼしてしまっても、こんなふうにしばらくの間は、しみ込むことなく表面に浮いています。

この状態のときに、できるだけすばやくキッチンペーパーやタオルなどで吸い取ると、ほとんどシミは残りません。もしあたたかい飲み物や、こぼしたあとしばらく放置してしまった場合には、中性洗剤、ペットシーツやキッチンペーパー(水を吸い取りやすいものであればなんでも大丈夫です)、お湯、歯ブラシを準備してください。

まだ水分がある状態でしたら、キッチンペーパーでできるだけ水分を取りのぞきます。そのときに、ごしごしこすらないように気をつけましょう。カーペットをいためてしまいます。




キッチンペーパーに水分をしみ込ませます

次にお湯をコップに注ぎ、中性洗剤を5滴ほどたらします。歯ブラシに中性洗剤液をつけて、シミを歯ブラシでたたきます。またキッチンペーパーで水分をとりのぞきましょう。




薄めた中性洗剤液を歯ブラシにつけて汚れをたたきましょう

一度に全部の汚れをとりのぞこうとせず、何度か上記の作業を繰り返してください。ほとんどの食べこぼしは、この方法で取り除くことができます。汚れをとりのぞくとき、そもそも汚れを100%とりのぞこうとしないようにしましょう。

60%程度取り除けたら、あとは、「カーペットのお掃除方法1」でご紹介したように、日常の掃除機でのお掃除で遊び毛とともに、汚れを少しずつとりのぞいていきます。





この程度まで汚れがとれればOK
この方法をマスターできれば、ウールの織物のカーペットは長く快適に使うことができます。





遊び毛はケアウール



天然繊維の羊毛の特性上、遊び毛が初期の段階で出る場合が多く、絨毯を使い始めますと、『遊び毛』(余分な細かい繊維)が出ます。ねじり合わせて一本の糸にしたウールは、踏んだり擦れることによって、短い毛が徐々に表面に出てきます。

遊び毛はホコリや汚れなど、吸着してますので、それを掃除機で吸いとっていただくとカーペットの美感性が保たれるのです。

ご使用の状況により3カ月から半年は特に目立ちますが、日常的に掃除機を掛けながら使用していると少しずつ落ち着いていきます。

初めて羊毛の絨毯をご使用される方には、想像以上に感じられるかもしれませんが、徐々に落着いてきますのでご理解の程宜しくお願いいたします。





カーペットとダニ



床材を論じるには、ダニの問題を避けて通ることはできません。カーペットはダニの温床である、というセンセーショナルな報道等によって、カーペット業界は大きな打撃を被りました。

カーペットにはもともとダニはいませんが、カーペットにダニが生息しやすいことは事実です。しかし、だからといって、カーペットのダニが各種アレルギー症状の原因なのかというと、そうではないのです。

最初は「川崎病」の原因として、カーペットのダニが疑われました。しかし、川崎病の原因はダニではないことが判明した時点で、カーペットに対する疑いも晴れました。

次は「小児ぜんそく」でした。小児ぜんそくアレルギーの主原因はダニであり、ダニはカーペットに多く生息するという報道がテレビや新聞で繰り返し報じられました。小児科医の中には患者宅からカーペットの撤去をすすめる医者も少なくありませんでした。

しかし、これらの報道はいずれも誤報であり、医者も誤解していました。

ダニをアレルゲン(アレルギーの原因物質)とする小児ぜんそく患者は、患者が使用する寝具からダニを吸引することによってぜんそくの発作を起こすことが兵庫県西宮市の研究調査によって明らかになり、カーペットを木床に替えたからといってアレルギー対策が完了してわけではありません。

掃除を怠る家庭では床を何に替えてもダニ問題は解決しません。

また、空中浮遊のダニが天井に付いたものと考えた場合、床面(カーペット・畳・木)と天井のダニ数を比較すると、あまり関連が見られないことが分かっています。


最近では「アトピー性皮膚炎」です。アトピー性皮膚炎の原因は食品添加物、衣料、金属物質、合成洗剤、空気汚染物質、ダニ、細菌、花粉、日光、汗、ストレス、遺伝子、体質、ライフスタイルなど、さまざまな原因が指摘されながら、そのどれもが特定されておらず、しかも、これらが複合して発祥するという説まで出ているにもかかわらず、またもやカーペットのダニが疑われたのです。

アトピーは世界中の医学関係者が研究してもなお原因が解明できていない難問だということを知りながら、ダニが疑わしいとする短絡的な報道には困ったものです。

カーペット業界では平成5年11月に「カーペット関連団体ダニ対策A特別会議」を設置し、ダニとアトピー性皮膚炎との因果関係等を追及してきましたが、各種の実験を重ねても、アトピー性皮膚炎にダニが関与しているという結果は出ませんでした。ダニアレルギー疾患を発祥させないためのダニ除去基準として、こまめな掃除と換気が大切です。

WHOでは、ほこり1g当たりチリダニ抗原の量を1ug以下と設定しています。そのためには少なくとも3日に1回は1あたり20秒程度の掃除機をかけることが必要です。さらにダニを繁殖させないためには掃除と換気をこまめに行うことが重要です。

下記ページの資料を参考下さい。
日本カーペット工業組合





スウェーデンの例jk
カーペットがアレルギーを引き起こすという嫌疑はヨーロッパでもかけられました。とくにスエーデンが深刻で、同国ではカーペットの消費量が現象しました。しかし、そのスエーデンでもカーペットの疑いを晴らす調査結果が相次いで出され、現在ではカーペットに対する恐怖症はほぼ解消しています。スエーデンにおける調査結果の骨子は次のとおりです。





1.スウェーデンでは、カーペット敷きの学校とカーペットを使っていない学校とでは、後者の方がアレルギー患者が多いことが判明しました。





2.スウェーデンの統計によると、同国の床材市場では過去20年間以上にわたってカーペットの施工面積が下がり続け、硬い床材が増え続けましたが、それでもこの期間にアレルギー患者数は激増しました。ダニは清潔な環境が苦手です。換気をよくし、丹念に掃除すればダニは生息できません。