月桃紙壁紙の施工について(1層+裏打紙) 月桃紙壁紙の施工について(1層+裏打紙)



1. 月桃紙壁紙の特徴(裏打ちあり)

A) 月桃紙壁紙は、自然素材を主原料とした和紙壁紙です。一般的なビニルクロスと比べると消耗しやすいので、丁寧に扱うようにして下さい。

B) 月桃紙壁紙は、きちんとした下地処理を行って下さい。

C) 施工業者様の仕上げ方法・地域・技量により多少の仕上がりの差は生じます。

D) 以下に記載する諸条件を遵守して頂ければ、一般的なビニルクロスとほぼ同様に施工して頂けます。




2. 和紙壁紙の有効幅
有効長 50m 有効幅 92cm程度になります。



3. 施工方法
A) 下地処理
● ビニルクロスを施工する時よりも丁寧なパテ処理を行って下さい。
● 釘・ねじ等は、錆止めを行って下さい。
● 塗料や、左官塗りと同じように、丁寧な下地処理を行って下さい。



下地処理の参考例



下地の色が浮き出てくる可能性がありますので色の濃淡が激しい場合は、なるべく一定の色に仕上げて下さい



パテ、シーラー処理をして念入りに下地処理をして下さい。



壁紙の基本は下地調整にあります。よって、下地調整によって仕上がりの優劣が決まってしまうと言っても過言ではありません。一般的な注意点は必ず留意して平滑に下地調整をして下さい。また、下地はプラスターボードが好もしい下地です。その他の各種下地に於いてはそれぞれの配慮を行えば対応できますので、特に下記の点に注意してください。
※下地処理(パテ、シ−ラー処理)を必ず行ってください。
 

 
■一般下地(プラスタ−(石膏)ボード、べニアなど)
丹念にパテ処理、サンダ−がけ等を行ってください。ネジ、釘類は必ずサビ止めを行ってください。べニアの場合、灰汁が浮いてくることがあります。
 
パテ処理を行ったらシ−ラー処理を行ってください。
注:濃淡差が激しい時のシ−ラーの推奨品はヤヨイ科学のカラーシ−ラームヘンです。ヤヨイ商品説明書に従って施工してください。
(べニア下地の場合)施工後に灰汁が浮いてくることがありますのでプラスターボード以上に入念にパテ処理を行います。
 
築年数の長い建物のリフォーム下地等でべニアの状況によっては灰汁が浮いてきます。そのような下地に対しては灰汁止め剤による処理も不具合防止になります。

 
 

■多孔質下地(ケイ酸カルシウム板、ALC板、モルタル板など)
施工に好ましい下地とは言えません。
糊の下地へ吸収を抑えたり、下地の接着強度の均一化を図るため、十分なシ−ラー処理を行ってください。

 
 

■特殊な下地(金属、プラスチック、ペンキ塗り下地など)
下地の強度が十分ることを確認して、油分、汚れを拭き取り、十分シ−ラー処理を行ってください。
金属下地の場合、傷がつくとサビの発生原因になりますので、十分注意してください。

 
 

■リフォーム下地(張り替え下地)
前の壁紙の裏打ち紙・接着剤等残留物が残っている下地では、浮きや剥がれなど悪影響が考えられますので、これを防止するためにシ−ラー処理を必ず行ってください。
 
注:特にリフォームの下地、パテと下地の色の濃淡差が著しいときは入念なパテ処理とシ−ラー処理を行わないとふぐわいの要因になります。築年数の長い建物のリフォーム等では下地が傷んでいたり新築当時のさまざまな材料が下地に採用されています。
適切な施工方法を実施しても思わぬ問題が発生する場合がありますので、十分な調査と共に施主様と施工業者様と協議の上、行ってください。




施工上の注意点

突き合わせ貼り
1. 通常の突き合わせ貼りになります。糊付け機又は手作業で糊付けする前に寸法に裁断 (化粧断ち)し、貼り合せていく施工方法です。この方法の場合は、すき間がないよう にし、又、重ならない ように突き合せて仕上げて下さい。ジョイント部分を丁寧に扱 って頂き、糊の処理などをきちんと行って下さい。

2. 重ね裁ち(重ね切り)になります。壁紙の縁を一部重ねて張り、重なっている部分に カッターを入れる施工方法です。石膏ボード等の下地に傷が付かない様に施工して下 さい。通常の突き合せ貼りに比べて、綺麗に仕上がりますので、突き合せで施工され る場合には、お勧めの方法です。



糊付け機
● 通常のビニルクロス等を施工する糊付け機で施工して頂けます。



4. 保管方法(品質維持の為の管理上の注意)
A)月桃紙壁紙到着後、水濡れに注意し、風通しの良い場所に保管して下さい。
B) 商品到着後、数週間以内に施工して頂くことをお勧め致します。
C) 直射日光には、気をつけて下さい。長時間、直射日光を当てると焼けて変色してしまいます。




5. リフォームの場合の注意点 
A) 月桃紙壁紙の特性を活かす為に、ビニルクロスの上から施工する事は出来ません。一度ビニルクロスを剥がしてから施工して下さい。
B) 珪藻土等の土壁の上から施工して頂くことも可能ですが、表面が均一ではない為お勧めしておりません。土壁等の場合は、一度土壁を剥して施工して頂くか土壁の上に石膏ボード、ベニヤ板などを貼って頂き、その上から施工して頂くことをお勧めしております。




6. 月桃紙壁紙で使用する糊(推奨商品等) 
月桃紙壁紙を施工して頂く際に、当店が推奨する糊になります。一定の品質以上の糊をご使用下さい。和紙壁紙の品質を維持する上でも宜しくお願い致します。糊が原因で問題が発生した場合は、責任を負いかねますのでご注意下さい。
エコクロス用の接着剤を使用願います。 ビニールクロスと同程度の量を使用してください 。 糊の希釈率は 糊100 に対して 水40 程で設定してください。 (ウォールボンド100は原液にて使用)



< 推奨品 >
● ピュアラ(ヤヨイ化学工業 株式会社)
● ルーアマイルド(ヤヨイ化学工業 株式会社)
● ウォールボンド100・200(矢沢化学工業 株式会社)
● ニュークロスノールA(矢沢化学工業 株式会社)
上記の糊若しくは同程度以上の品質の糊をご使用下さい。



接着剤について 
■糊は、エコクロス用・ノンホルマリンの接着剤をご使用ください。
 接着剤メーカーの説明書に従って施工してください。
 
■ボンドなどの合成樹脂は粘度が下がり糊がつきにくく、膨れ、剥がれの原因になります。
オープンタイム(うませ時間)オープンタイムは施工環境に異なります。
参考例:糊付後10〜15分の時間を置いてから施工を始めます。
(低温の場合はさらに時間を置いてください)
オープンタイムは、必ず現場で確認してください。
糊付後、すぐに施工すると壁紙に馴染まず張りにくいばかりか、膨れの原因になります。
 
注:耳の部分から乾燥していきますので、固く絞った手ぬぐい等で耳を養生する事を推奨します。空気の乾燥の具合等を配慮の上、ご判断ください。

 
 
施工可能時間
■施工可能時間の設定は、あくまでも現場で検証したオープンタイムを重視してください。
糊付け後、2時間以内に施工を完了しないとアイハギが発生しやすくなります。
糊の濃度が薄かったり塗布量が少なかったりしますと、合成樹脂系接着剤を使用する場合は、アイハギが早くなります。

■施工後は急激な環境の変化を避けてください。目地隙の原因になります。
窓を開けて風通しをしたり、エアコンで乾燥を早めたりしないでください。

■ローラーを強くかけすぎないように注意してください。

■なで付け、エア抜きは丁寧に・確実に実施して下さい。

■接着剤付養生テープの使用は避けてください。

 

 
月桃紙壁紙 調湿・呼吸タイプ


月桃紙壁紙01LS及び11LSは和紙の素材感を強調し、和紙特有の調湿効果を活かすためあえて表面処理を施していません。施工の際は、以下の点を遵守して下さい。
 
■5mm以上重ね貼りを行って下さい。突き付け施工や重ね切り施工を行うと糊が乾くと共に0.5mm程の目地隙が必ず発生します。
 
■施工中に汚れがついてしまうと落ちません!十分注意して下さい。
 




7. 月桃紙壁紙注意事項一覧
● 月桃紙壁紙は、ビニルクロスに比べて非常にデリケートな商品になりますので、丁寧に扱うようにして下さい。
● 月桃紙壁紙を施工する際には、一物件につき、出来るだけ同じロットの和紙壁紙を使用するようにして下さい。ロットが異なりますと、自然素材のため若干の色・風合いが異なる場合がありますのでご注意下さい。

● 月桃紙壁紙に、洗剤・薬品等をかけないようにして下さい。自然素材ですので 、変色・消耗・劣化等の現象が起こる場合がございます。その際の責任は負いかねますのでご注意下さい。

● 月桃紙壁紙の保管の際には、光を遮断する紙に包み、暗室にて保管して下さい。日光等の影響で、壁紙の色が落ちてしまう可能性がありますのでご注意下さい。




ご理解いただきます様、お願い申し上げます。